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クモニ83形は、旧型電車を改造して誕生した荷物専用電車です。
本車は荷物輸送の需要の高まりと、客車列車の電車への置き換えを背景に、戦後すぐに製造された73形通勤電車から改造(走行用装置と台枠を流用し車体を新規製作)されて、近郊電車と併結、または2~4両程度の編成を組んで使用されました。
最初は岡山、その後広島を拠点に山陽本線で使用された後、1981(昭和56)年に長野県松本に転属し、新型電車化された大糸線でクモユニ81003の代わりとして活躍。昭和62年の廃車後は国立の鉄道総合技術研究所へ移動、気動車と電車の協調運転の試験車として使用されたのを始めとして、様々な試験に使用されました。この時、クモユニ81003をモチーフとしたスカイブルーへ塗り替えられています。さらに平成20年には、構内試験用の動力車を探していた東芝へ譲渡され、再び湘南色となり、ブレーキの都合上クハ103と組み、府中で各種試験に使用されました。
製 造 : 日本車輛
製造年 : 1946(昭和21)年
改 造 : 国鉄盛岡工場
改造年 : 1968(昭和43)年
改造車両数: 30両(クモニ83 0番台)
軌間 : 1,067mm
電気方式: 直流1,500V
最高速度: 100km/h
自重 : 49.0t
積 載 量: 11.0t
全長 : 20,000mm
台車 : DT13
制動装置: 自動ブレーキ、電磁直通ブレーキ
保安装置: ATS-S形
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